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∮ Performer,Singer & Songwriter,Kanafu Marie(カナフ マリエ)のブログです♪

by kanamarie

小さいけれど、意外なサクセスストーリー 




みなさま

こんばんは!
今日もここに来て下さって本当にありがとうございます。

そして、先日のポストではmarieの娘へ、美しく力強く、そして尊いメッセージを頂き、心から、心から・・・感謝をいたします・・・・・(涙)

感動で、今も胸が一杯です。


頂いたコメントやメッセージは、娘や私にとって神様からの大きな大きな贈り物…。何よりのバースデー・プレゼントになりました。
これからのみかこの人生を照らし、そして光へと導いて下さるでしょう…。



本当に、ありがとうございます・・・!!!






『花束のひと』(5)も、仕事の合間、合間に書いているのですが、ちょっとその前にふと思い出した事があるので書かせて下さい。


最近、どう言うわけか昔のことを良く思い出すんです。
そして、誰かに聞いてほしくなるのです。

『花束のひと』の I 川さんのこともそうなのですが、
思い出すのは、感謝と共に、すべていい想い出しか思い出さないのですが…。

嫌なものや暗い記憶を思い起こすことはないんです。

ただ、時間が経って
何となくほのぼのとした想い出とか、
今だから分る人の愛とか・・・

そう言った事柄を無性に思い出し、表に出したくなるんです。

決してネガティヴな話題ではないのですが、こんな私のことでも聞いて下さり読んで下さるなんて・・・本当にみなさまの広いお心に感謝の気持ちで一杯です・・・。(涙)


ありがとうございます・・・。



今日はね、こんなお話なんです・・・。

良かったら、聞いて下さいネ…。ありがとうございます・・・。





それはmarieが東京に出て間も無い頃の“出逢い”だったのですが

新宿のクラブでピアノの弾き語りをしていた時に、

ある大企業の重役の方から、

”自分の子供にピアノを教えてやってほしいんだ”

と、頼まれたことがあったんです。

その件で、いろいろお話をしていくと、

その方の奥様が、marieが通っていた大学の麓にある、大きな接骨院のお嬢様である事が分りお互い驚きました。

私もその接骨院の看板は良く見ていたので、まさか東京のこんな所でご縁があったなんて…という気持ちでした。

その方も、神戸のポートアイランドから東京に移動になられたのだそうです。


「いい大学を出ているのに、何故こんな所でピアノを弾いているんだ?」
(*注 私は中退ですが)

このセリフは、marieが東京でピアノを弾いている間に、何人の方から言われたことか数え切れないくらいです。(苦笑)


「じゃあ、ピアノだけじゃなくて、家庭教師も頼もう!君の仕事がオフの時だけでいいから。」
話はそんな風に進んで行きました。

お子さんは、小学校低学年の女の子です。”なっちゃん”といいます。


時間が自由で、破格の報酬。

その上、世田谷区の成城にあるその方のご自宅の近くに部屋まで借りて下さってお家賃まで出して下さるというのです!

夢のようでした。

これで毎月の家族への仕送りを無理なく増やす事が出来、自分の夢に向かって音楽に没頭する時間も多く取れます!!


でも、その重役さんは、その後こんなことを言われたのです。



「子供の躾もしてほしいんだ。ウチの家内はバカだから」


重役さんはそう言って、隣に座っていた部下の方に

「な?」


と、相づちを求められました。



部下の方は、”またか、、”という感じでしたが、あろうことか、一緒にへらへらと笑っているんです!!!







marieはその時、ムカッと来たんです!



だって、その頃は本当に”タイガー・レディ”で、高飛車な女でしたし、思ったことは相手が誰であれズバズバ言って生きていましたから。

(その頃は…って、、つい最近までそんな感じでしたよね…^^;;; 古くからのみなさまはよくご存知です・・・)^^;;



それで、言ってしまったんです。例の如く。








「ご自分の奥様のことをバカにするような方からお仕事を頂きたくありません!



尊敬出来ない方からお金を貰いたくありません!!




あなたは最低です!」











marieは、そう言って席を立ち、ピアノの仕事はもう終わった後だったので店を出ました。





でも考えてみると、その新宿の、marieがピアノ弾きのバイトをしているクラブは、その重役さんで持っているようなもので、彼は超得意客だったわけなんです。



店のオーナー、怒っているだろうな・・・。


もう、仕事も首を切られるかも・・・・・。




そう思いながら、その頃住んでいた新宿、上落合の小さなアパートにスタスタと帰りました。


”・・・いい話だったけど、ま、いいか!しょうがないや!!”




その次の日、お店に行く時にはちょっとヒヤッとしましたが、”クビになってもいいわ”という気持ちで覚悟して行きました。


当時は、ピアノの弾き語りをさせてくれるラウンジやバーは、かなり沢山あったのです。
次を探せばいいだけのことです。





お店のドアを開けたら、そこにはオーナー(女性)が・・・。






「かなちゃん!!!



・・・残念だけど、今日でお別れよ・・・。」










・・・やっぱり、、、。(泣)









・・・・・だけど、その後にオーナーが言ったセリフに、耳を疑ってしまったのです!!!








「折角いいピアノの弾き語りが出来る人に入ってもらえたと思っていたのに・・・、いい人はすぐにこうやって誰かに見付けられて行くものなのよ・・・」





・・・?




marieは何の事だかさっぱり分かりませんでした。



オーナーは続けます。



「T専務がね、かなちゃんのギャラを3ヶ月分払うからって・・・。ウチから引き抜きたいのですって!」





「は?」






その後、その重役さん(T専務さん)がお店に入って来られました。






「いや〜、昨日は参ったな! 

あんな風に言われたのは初めてだよ。


謝ります!! すみませんでした・・・!!!




・・・無理にとは言いません。


家内もあなたにお願いしたいと言っているから、考え直して下さい。」





-----昨日とは打って変わって、丁寧に仕事を申し込んで下さいました。


信じられない展開でした!











-----それからmarieの成城での生活が始まったのです!


T 専務が借りて下さったのは、成城のスーパー石井のある出口から桜並木を10分くらい歩いて辿り着く、テニスコート前の大きなお屋敷の離れです。

洋室に台所とお風呂が付いていました。

それまでは新宿のボロアパートで、お風呂は銭湯に通っていましたから、ものすごい変化ですね^^


そのテニスコート前のお家に着くまでは、三船敏郎さんのお屋敷とか、加山雄三さんのお屋敷の前を通り過ぎて行くんです。


桜並木が本当に美しくて、今でも成城は大好きな街です。





 T専務の奥様は、marie よりも(もちろん)年上ですが、小柄で可愛くて、そしてとても気さくな優しい奥様でした。

人がその名を聞けば、思わず後づさりするくらいの大きな会社の重役夫人なのに、全然気取った所がなくて・・・。


marieはその奥様が大好きでした。



何だか自分の本当の姉のような気がする時がありました。


何か作ったら、必ずmarieも呼んで下さるし、お買い物に行ったら必ずmarieのものも買って来て下さるし・・・(涙)



成城のような一等地に住んでいらっしゃるのに、本当に素朴で純粋な奥様でした。






ある日、marieがピアノや勉強を教えていたなっちゃんの連絡ノート(保護者と担任の教師の連絡事項を書き込むノートです)を見てみたら



奥様が書かれたこんな下りがあったんです。





---”先生、ボタン申し込んでくれますかしらん”---






---かし”らん”???








---marieは微笑ましく思いながらも、そっとそこを消して、”制服のボタンを申し込んで頂けますでしょうか”と書き直しました。




後日、それに気が付いた奥様は私を叱るどころか、



「敬語の使い方を知らないの…。教えてもらえるかな・・・」




・・・って、顔を真っ赤にして仰られたことがあったんです。




その時の奥様の恥ずかしそうな表情を思い出すと、本当に愛おしくて・・・今も涙が出ます・・・。






その想い出の他に、是非みなさまに聞いて頂きたいエピソードがあるんです!!!



それは、”なっちゃん”のアトピー症皮膚炎に関しての不思議な治癒力のお話なんです!





この続きは次のポストで書きますね!


今夜もここに来て下さって、本当に、ありがとうございました・・・(涙)







こころからの、感謝を込めて

marie




おやすみなさい・・・♪素敵な夢を・・・^^
by kanamarie | 2007-02-27 00:46 | フリーランスの品格