まばらな拍手
2006年 11月 05日連休にもかかわらず、ここに来て下さって,本当にありがとうございます。
昨日は、ここに来て下さった方が非常に少なく、
以前ブログを閉じていた時に戻ったようでした。
変わらずに訪れて下さった方を思う時、
marieは、(競馬の)最終レースのウイナーズサークルの様子を思い浮かべました。
決して私が最終レースを勝った馬ということではないのですが。
最終レースが終わるや否や、殆どの人は足早に帰路に着きます。
勝ち馬投票券を持って、窓口(今は機械ですね)に急ぐ人、
最終レースが的中しなかったら、後は用はないと投票券を紙吹雪にして競馬場を去る人、
そんな人が殆どです。
やがて、夕日が静まり返った競馬場内を映し出す頃、
最終レースの勝ち馬が、ウイナーズサークル(1着になった馬が表彰されるところ)に姿を現します。
誇らしげに。
そして、まばらな拍手が、その馬を包み、場内に響いてこだまします。(もう殆ど人がいないので,きれいに、エコーがかかったように響くんです。)
私はその光景を、少し離れた所から見ているのが好きでした。
その、まばらな拍手を送っている方々こそ、
本当に競馬を愛する人だと思うから。
そこに残っているのは、みんな、その馬の馬券を買った人ではないんです。
最後までレースを、競馬を、見届ける、
自分がスッても、負けても、
一生懸命に走り、1着になった馬に拍手を贈り、喜んであげることが出来る人。
競馬というものは…、本当は、そんな方々に支えられているのだと思います。
勝った馬は、いつも美しいです。
それがメインレースであろうが、未勝利戦であろうが、最終レースであろうが、関係ありません。
でも、やはり、
走るからには、メインレース・・・
そして、いつかは、G1を目指していたいと思ってるのでしょう。
最終レースであるにもかかわらず、拍手を送って頂いたその馬は,きっと、その方々のお顔を忘れず、一生懸命走りつづけ、いつかはもっと大きな晴れ舞台に姿を見せることだって出来るのです。
その拍手を下さる、数少ない方とめぐり逢えることは、競走馬にとって滅多にあることではありません。
それだけでも、奇蹟です。
それを思えば、その馬に、出来ないことなんて何も無いはずですから・・・。
今日も来て下さって、本当に感謝します。
"Can't Hide Love"を聴きながら
marie