リオン・ウエアと、ストリートミュージシャン
2005年 05月 04日サンタモニカの路上で、一人のヒッピー風の、痩せた中年の男の人が、大王(リオン)と、私の近くに駆け寄って来ました。
「ちょっと、一曲、聴いてくれるかい?」
その人は、おんぼろのギターを抱えていました。
大王は、急いでいたにもかかわらず、
「ああ、いいとも」
と、答えて、乗ろうとしていた車から、離れました。
私は、彼が歌っている間、
時々、大王の分厚い眼鏡の下にある、そのまなざしを、観察しました。
大王は背が高く、marieは、チビなので、
そんな事が、こっそりと,出来てしまいます。
--------何て,優しくて,温かいまなざし..........
その時のリオンは、大王、と言うより、
’音楽の父’
..........そんな感じに、見えました。
演奏が終わると,大王はポケットから
そっと、5ドルを取り出し、チップを渡すと、
ストリートミュージシャンは、
「やったぜ!!これで、今夜は、ハンバーガーが食えるぞー!!」
と、大喜び。
何度もリオンに握手をして、「あんがとな!あんがとな!!」と、
手を振りながら、去って行きました。
彼は、まさか、あの、マービン・ゲイのプロデユーサーから、チップをもらったなんて、
夢にも思っていないでしょう.....。
「先生、あの、、、大丈夫ですか.........?」
普段あまりキャッシュを持ち合わせていない大王の懐具合が気になって、それとなく尋ねたら、
-------「ああ、今夜は、ロサンゼルスで一番うまいものでも、食うとするかな!」
と,申し訳なさそうに、こちらを伺います。
--------「PINKS!!!!!」と、
私はすかさず、笑顔で答えて、
その夜は、ロスで一番美味しい、ホットドッグを、食べに行きました。
極上のシャンパンと共に味わうフレンチよりも、どんなご馳走よりも、
負けない、素晴らしいディナー.........
’音楽の父’ の愛を、トッピングして、優しい,大王と共に。
大王よりも一年長い歴史(1939年創業)を持つ
ロサンゼルス1美味しい、ホットドッグ屋、PINKSの店頭。
40分並びました。(笑)
大王リオンは常連客。二人で、7ドル60セント。
最高!