フリーランスの品格 その2 セクシャルハラスメント--本当にあったスゴい話--
2007年 02月 08日みなさま、
こんばんは!
またここに来て下さって、本当にありがとうございます。
その1の続きです^^
さて、スポンサーの名前は決して出せないのですが、
その頃、実は、marieがTVのCMのモデルに抜擢されたことがあったんです。
CMモデルなんて,自ら好んで希望した事は一度もありません。
ただそれは、
馬を引っ張っている牧場の少女が、大人になった時の(またそれも、馬を引いている時の)シチュエイションだったので、喜んでお引き受けしました。
馬が大好きでしたから!!!
それで、撮影のために,北海道の浦河に行きました。
その夜です。
そのスポンサーの広報担当者、CM制作会社のディレクター、カメラマンの方々と打ち合わせをした後に、ホテルの部屋に戻ったら、
何と!!!
小さなシングルルームなのに、もう一人の人と同室になっていたんです!
しかも、それは、男性!!!
CMのスポンサーの、広報部長・・・marieをCM出演に抜擢して下さった方だったのです!!!
”ちょっと待って下さい!!!H川さん!!!
これは一体,どういう意味なんですか!?
冗談は止めて下さい!!!
早く出て行って下さい!!!”
marieは怒りを露にしました。
H川さんは、正気で、
”ダメだ!!今夜はオレと寝るんだ!!!オレはずっとこのチャンスを待っていた!!!
絶対に、オレと寝るんだ!!!”
・・・と、
堂々と、言い放ち、ベッドカバーをめくり上げ、
”さぁ、ここにくるんだ!!!”
と、そのベッドを思いっきり叩き付けました!!!
その時,marieは大声でこう言ったのです。
”そういうことをしないと、お仕事が頂けないのでしたら、
もう結構です!!!
帰らせていただきます!!!
”この夜の浦河から、どうやって帰るというんだ!!!帰れるものか!!!
お前は今夜は、オレと寝るんだ!!!
オレと寝ろ!!!”
そう自信たっぷりに言い続けるH川を(呼び捨て..思い出しただけでも、腹が立って来ました!)
振り払い,
marieは、取る物も取りあえずホテルの部屋を出て、そしてホテルを出ました。
そこから、どうやって札幌に辿り着いたのかは、覚えていないんです・・・。
札幌には、一人だけ頼れる人がいました。
電話をして,助けを求め、JRの札幌駅でひたすら、その人を待ちました。
井上さんという、紳士です。
井上さんは、長い間渋谷のNHKに勤めておられた、技術系の方です。
札幌駅で、2時間くらい待ったでしょうか・・・。
井上さんが来て下さり,ただただ、泣いてしまいました。
井上さんは、
”大変だったな。よくここまで来た・・・”
・・・と、井上さんの行きつけの、すすき野の炉端焼き屋さんにmarieを連れて行って下さいました。
井上さんは、熱燗を私に勧めて下さり、
”お腹が空いただろう・・・”
と、北海道の海の幸をたくさんとってくださり、静かにぽつり,ぽつり、、と話されました・・・。
”もう仕事は結構です、と言ったのか・・・?”
”はい”
”・・・言ったのか・・・。
言って、しまったのか・・・。”
井上さんは,頷きながら熱燗を、静かに飲んで、
marieの方を向き、
---”君らしいね。”
と、初めて微笑んで下さいました・・・。
それからまた暫く沈黙が続き、
marieはバツが悪くて・・・言葉も無く・・・、
ただ黙々とお魚を食べていました。
すると突然井上さんが、
”こんなに魚をきれいに食う人を、見た事が無いよ。”
と言い、
”マスター、見てやってくれ!!!ほら、見事だろう!!!”
と、お店のマスターを呼びました。
”素晴らしい!!!”
そのお店のマスターは、marieが食べた後のハタハタを、他のお客さんに見せてまわりました。
---”君らしいな。”
井上さんは、またそう言い、今度は
ハッハッハ!!!
・・・と、嬉しそうに声を立てて笑いました。
・・・marieも、初めて笑いました。
フリーランスの品格。
もう少し続きます。
また、読んで下さいネ^^
今夜もここに来て下さって,本当にありがとうございました!!!
感謝を込めて
marie