母の日に捧げる’I KNOW IT'S YOU’
2005年 05月 09日それでも、昔からずっと変わらずに、後半、ステージが一番盛り上がったところで、「別格」として、決まって歌われる曲が、2曲だけあります。
’I Want You' と、それと、もう一つ、'I Know It's You'が、その、大王にとっての、「別格」です。
名盤、ダニー・ハザウェイの「EXTENSION OF A MAN」の、ラストを飾る、感動的なこの歌は、
まだ、リオンが無名のソングライターであった頃、このアルバムのプロデユーサーに見出され、ダニーによって、採用されました。
この曲は、大王リオンが、愛する母親に捧げた曲。I KNOW IT'S YOU の「YOU」は、リオンのお母さんを、指しているのです。
1940年、2月、寒い寒いデトロイトで、”音楽の精”は、この世に生を受けました。
11人兄弟の、10番目の、子供として。
生まれながらに、障害を持って--------
リオン・ウエアの、そのまぶたは、長い間、閉じたままで--------
盲目だったのです。
切開手術を受けて、成功しましたが、今でも、視力は弱く、五線譜もピアノの鍵盤も、PCの画面も、顔をひっつけるようにしないと、見る事ができません。
そう言う意味で、大王は、スティービーと、同じ学校の先輩でもあります。
(今でも、印税の中から、同じ境遇の子供達に、スカラーシップを援助しています。)
インディアンとしての、父を持つ、リオンのお母さん。
優しく、朗らかで、毎日教会に通う、信仰の厚い女性であったと、大王は、語ります。噛み締めるように・・・。
子供の頃、キッチンで遊んでいて、お砂糖を頭からかぶってしまい、お母さんに「コラー!!この、Sugar Baby!!!!!」 と、叱られて、つまみ出された事は、今でも大王にとって、忘れる事の出来ない思い出なのだそうです・・・。
昨日は、母の日でしたね。
私にも、娘から、手紙が届きました。
”いつも色々ありがとう。のんべ〜(汗)(で優しく料理上手)なママが、、、、です。
夢を掴んでね。でも、無理はしないで”(原文のままです)
と、書かれてありました。
(「、、、、て、なあに?」って、電話で聞いたら、「それは、死ぬまで言わない!!!」って、照れていましたが・・・(苦笑))
娘からの手紙を読んで、泣きじゃくる私の、肩に、手を、置いて下さった大王リオンの、大きなその瞳もまた、
同じように、涙で一杯になっていました。
そしてそっと、言って下さったのです・・・・・。
--------------------------”I know it's you, too.............!!!!!!!"・・と・・・。
(リオン・ウエアは、当時無名の自分を採用してくれた事への感謝の意を込めて、ダニー亡き後も、彼の娘達をバッキングヴォーカルに起用するなど、恩返しを続けています)