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∮ Performer,Singer & Songwriter,Kanafu Marie(カナフ マリエ)のブログです♪

by kanamarie

クリームシチュー *2*


クリームシチューの彼のことを思い出すと、まだ、辛いので、
”ちょっと、飲みながら書こう”と思い、白ワインを飲んでいたら、
飲み過ぎて、

また、ソファで、眠ってしまいました…、、。(^^;ご、ごめんなさい…


……お、怒った・・・?

ごめんなさ〜い! (泣)


*...*...*...*...*

続きです。(^^) (もう大丈夫です!)

その“彼”が、私の前から離れてしまってから、私には、悪いことが立て続けに起きました。

入っていた女子寮を追い出され、大学も、辞めなければいけない様な事態になってしまったのです。父は病気で倒れるし・・・。

惨めでした・・・。何もかも。


だから、クリームシチューを作っていたのは、女子寮を出た後に借りた、小さなお部屋です。

ある日、そこに、“三浦君”という私の大学の同級生が、心配して来てくれました。

marieは、その頃は”音楽伝道師”になろうかな?と思っていたんです。
だから、大学では、神学部の授業も受けていました。

“クリスチャン”とか、“教会”の在り方につまづいて、今は所属する教会は無いし、”絶対キリスト教でなければダメだ”なんても、思っていないんです。

ただ、もっと自然に、”音楽”としてもっと広い意味で、関って行きたかったから、だから、“音楽伝導”なんて大それた建前は無いけれど、
根本的な意味で、目指しているものや、自分の”使命”だと(思い込みですが)感じているものは、一緒なんですね。

三浦君は、神学部の学生でした。

ある夏、まだ私が大学に在籍していた頃、大学の外側をとぼとぼと歩いていると、三浦君に会いました。

”かな(marieのことです)、お前、女子寮で先輩たちにいじめられているんじゃないのか?
俺、今日バイト代入ったから、アイス買ってやるから、寮に持って帰って配れよ、な!”

って、駄菓子屋さんで100円くらいのアイスクリームを20個も袋に詰めて持たせてくれたことがありました。

話が前後しますが、そんな三浦君が、クリームシチューがいっぱい有り余っている私の部屋に来て、
いつまで経っても戻って来ない彼の代わりに、一生懸命、そのシチューを食べてくれたことがありました。

”かな、お前、大丈夫か? ”
”うん、、、”
”元気出せよ!”
”うん、、、”
”海でも見に行こうか、な!”

三浦君は私を励ますために、神戸の海に連れて行ってくれました。

でも、神戸には、その彼との思い出が一杯詰まっています。
街のどこを歩いても、私は“お兄ちゃん”と呼んでいたその彼が恋しくなって、ついつい、

”ここをお兄ちゃんと歩いたの”
”このお店に二人で入ったのよ”
”ここで、お兄ちゃんが、こんな事を言ってくれたの”

と、彼の事ばかり、話してしまいました。

”そうか!じゃぁ、今日は俺が一日、”お兄ちゃん”になってやるよ、な!さぁ、どんなデートしたい?いっぱい甘えろよ、な!!!”

三浦君は優しく嬉しいことを提案してくれました。

それで、”お兄ちゃん”と初めてのデートで行った、映画館に、映画を観に行く事に。

その後、2本も見て、色んなところを回って、、、というか、私が三浦君を引っ張り回して…
そしてまた、まだ残っているクリームシチューを食べに、お部屋に戻って来ました。

”お兄ちゃんがね、お兄ちゃんがね、、、”

お部屋に帰ってからも、私は立て続けにお兄ちゃんの話をしていました。


その時、ふと見ると、三浦君が、少し淋しそうな、悲しそうな顔をしていたんです・・・。
私は、やっと、我に返りました。

”三浦君ごめん、三浦君ごめん、ごめん!ごめん!ごめんなさい!!ごめんなさい!!!私、、お兄ちゃんの話ばっかり、して、、、ごめん!!!!!”

私は泣き出してしまいました。

三浦君はその時、
”いいんだよ、かな! ほら、もっと言ってごらんよ!!お兄ちゃんの話を!!俺、聞くからさ、な、もっと話してごらんよ、な!!!”

・・・と、笑って、私の腕を取って、肩を叩いてくれました・・・。
(今でもこれを書きながら手が震えるくらい、泣けて来ます・・・)

そういう、三浦君の目にも、涙があったのを、覚えています。


落ち着いてから、
”三浦君は最近は、どうなの?”

と、初めて三浦君のことを聞いてみました。

そうすると、

“親父がさ、亡くなったんだよ、癌で・・・。
だからずっと、大学を休んで田舎に帰っていたんだ・・・”


-----と、さり気なく、ぽつんと言いました、、、。


-----そんなこと、全然知らなかったのです・・・、、私はいったい、、なんて言う事をしていたのでしょうか・・・。



-----三浦君のお父様は、教会の牧師様でした。

”教会の中で、一人、親父にすごく反抗する人がいて、親父はずっと、その人のために祈っていたよ。手術したけれど、体の中はもう、癌細胞でいっぱいになっていて、手の付けられようがなかったんだ…。だから、何もせずに、閉じて、、、。
亡くなるまでずっと、『その人のために祈らないかん、その人の為に祈らないかん!』って、言い続けていたよ、、。壮絶な最期だったな・・・”


・・・私は、言葉も出ませんでした・・・。


本当は、私が三浦君を励まさなければいけなかったのです。



あれから月日が経って、、、(ものすごい年月です)


そのクリームシチューの彼は、やっと、戻って来てくれました。
昨年の、今頃です。
このブログに。


驚きました。このブログを見てくれているなんて、私を覚えてくれていたなんて、想いもしなかった。

感動しました。

この人生に、意味があったのだと思いました。



でも、数ヶ月後、彼は、前と同じように、突然私の前から去って行ってしまいました。


、、、訳が分かりませんでした。
どうして、過去と同じ様な苦しみを、また経験しなければいけないのか、と
気が狂いそうになりました。


3月から、8月くらいまでは、本当に、辛かった。
毎日目を覚まして、生きている事が、本当に辛かったです。
言葉では言い笑わせないくらい・・・苦しみました…。のたうちまわるほど。





ある日、そんなとき、ふと三浦君のことを思い出して、
”どうしているんだろう・・・”

と、三浦君の田舎の教会にメールで問い合わせたことがありました。

marieは、あの後、三浦君にお別れも言わず、東京に行ってしまったから、、。
一言、”ありがとう”と言いたくて、三浦君の消息を尋ねました。

三浦君の田舎の教会の方は三浦君がその後教会を引き継いだ後、海外に留学し、現在は横浜の教会に牧師として就任されておられる事を教えて下さった上で、このように伝えて下さいました。

>おそらく、当時の彼とは見違えるほど大きな人物になっていますね。当たり前です
が、繊細さと優しさは昔のままですが、体型と懐の大きさは見違えるものが有りま
す。メッセージはこれ以上ないほど完璧。一度、聞かれたら良いと思います。


・・・そうか・・・。三浦君、そんなに立派な人になっているんだ・・・。

私は、懐かしさで胸が一杯になり、自分のことのように誇らしく思えました。

色々調べてみると、阪神大震災の時も、被災地の子供たちを励まして回られたそうです。


先日、横浜山手キリスト教会の森牧師のご好意で、三浦君の連絡先を教えて頂きました。

本当に、、、久し振りに、、、三浦君の声を聞きました。

あの時と同じように、温かい、優しい声です。

その日も、私の長い話を、しっかりと、優しく、聞いてくれました。

あの後の人生、、、。長い長い、旅路です、、、。(もう年ですからネ)^^;


三浦君は、

”かな、男には女が必要だし、女には、男が必要だ。一人で生きて行くのは、辛いだろう。
でもお前、教会に行っているのか?”

と静かに私に尋ねました。

”ううん、、、”


”・・・そういうことじゃ、ないのか? 
その前に、もっと“確固としたもの”があるだろう?

かなが音楽をやり続けて行くために・・・”



-----”はい…”



”きっとお’兄ちゃん’は、それを教えたかったんじゃ、ないのか?
かなを前のプロデューサーとの人間関係から、救ってくれた人だから。

だからもう、同じ事を繰り返すなよ、な?”



”はい。”



長い時間、三浦君と話したその夜、私は深い安堵感に包まれて眠りました。

久し振りに、肉親に会った様な気がしました・・・。

24日、横浜の教会の礼拝で三浦君のメッセージを聞きに行きます。、、というか、“教会に戻る”んですよね。(笑)

嬉しい。本当に、嬉しいです。

涙が出て来ました。


でもこれも、そのクリームシチューの彼のお蔭なんですよね。


“この日まで待とう”と決めていた私の8月の誕生日にも、遂に、その人から連絡はありませんでした。
marieは、感動したらすぐに泣きますが、自分が悲しくて泣く事は、あまり無いんです。
でも、その日は、いっぱい、泣いてしまった、、。(^^)


次の日の朝、娘がそっと、私に言ってくれました。

“ママ、人生には、意味の無いことなんて無いんだよ。ママは辛い思いをいっぱいしたけれど、
今のママは、前のママより、ずっといい。ママがこんなに変わったんだから、きっと”お兄ちゃん”にも、いつかそれが通じると、思うよ・・・?繋がっていると、思うよ…”

”うん。もう大丈夫。
私があなたを思うように、
子供の幸せを願わない親なんて、いないんだから。

だから、もうリラックスしたの。
神様が、ママの事を愛してくれていないわけなんて無いと。

だから今、もがいて、反抗して、
後になって、神様の愛に気が付いて
恥ずかしい思いをしないように、
もう、落ち着いていられるよ。”

と、答えました。

娘と朝、そんな会話をしていたちょうどその時、、宅配便で、パグさんのk-nさん(ブログには秘められた美しい正体)から一日遅れのお誕生祝いのワインが届けられました。

何と言うタイミングなのでしょう!

”良く分かったね。これをお飲みなさい”
と、神様からご褒美が届けられたようでした。

娘がグラスに注いでくれました。

美しく輝くk-nさんの心のように透き通った味わい…。この世にこんな美味しいワインがあるなんて、、、今度は、幸せな涙で一杯になりました。

涙でにじんだ、その視野の中に、天使がいっぱいいるのを、感じました。


*...*...*

私たちクリスチャンは、今、心の中にある願い事を、神様にお祈りします。
でも、最後は、
“神様の御心がなされますように”
と、締めくくります。

委ねる事、信頼する事、そして、解放する事。

感謝をすること。


”あい”は、きっと、そこにあると分っているから。



*...*...*...*...*


長くなってしまいました。
最後まで読んで下さった方、本当に、ありがとうございます。

何て、お礼を言っていいのか分りません・・・。本当に、心から、感謝しています。(涙)

みなさまにとって、愛がいっぱい訪れる一日でありますように…。


来て下さって、本当にありがとうございます。
感謝を込めて

marie

(これからは、もっと短い記事にします…汗)^^;
今日は、許して下さい…(ごめんなさい、、)



(三浦君、みなさま、ありがとう!)^^
by kanamarie | 2006-09-16 07:25 | リカちゃんのGroovy House♪