京都---「祇園」という、marieのルーツ
2005年 07月 19日まだ小さかった頃、祖父の仕事場を尋ね、客席から舞台を見せてもらって、
「私も、こんなところで踊ってみたい!」
と、祖父に言った事があります。
その時、祖父は、
「ここから見てたら、華やかに見えるからなぁ」
と、少し淋しそうに言ったことを、今でも覚えています。
その、祖父の返事が、すごく意外なものだったから。
小さいながらも、私は、何かそこに色々な、深い意味がある事を感じ取ったのです。
私が、大学受験に合格し、学生寮に入るために家を出なければならなくなった、その前日に、
実はmarieのルーツは、京都、祇園の、芸者さんである事を、父から聞かされました。
驚きと同時に、少し、ショックを受けました。
父は、教師の足らない過疎地に出向き、教育開拓に情熱を注ぐ人でした。だから私にとっては、全く思いもつかない、”別世界”の、事の様に、思えたのです。
-----祖父の、母で、祇園の有名な芸者さんだったという「唄代」さん。
飲むほどに、歌声は艶を増し、三味線が得意で、当時の雑誌の、表紙等にもなった方で、
身寄りのない、地方から出て来た後輩の芸妓さんたちの面倒を見たりもされたそうです。
その唄代さんは、きっと、marieを守って下さっている方に違いありません。
奇しくも、今の私と同じ年で、
---亡くなっておられます。
祖父が、愛した町、京都。
私の、もう一つの、ふるさと。
「あては、あんたが、可愛て、可愛て・・・・・」と、よく、marieを抱きしめてくれた、おじいちゃん。(理一という名前でした。)
「佳名ちゃん(marieの本名)も、いつか、リサイタルしなはれや!・・」
---と、言っていたのを、今ふと、思い出しました。
京都、裏寺町にある、marieの家のお寺さん「宝蔵寺」
↓お茶目なご住職。(笑)
蛸薬師にある、
「花菊」さん。
まりえは、いつもここで、お花を買って行きます。
「どんなことがあっても、必ず、成功してみせる!という気持ちで、頑張って下さい!!公演の時には、お花を贈りますからね!!!!!」
・・・そう言って、いつも、お墓のとは別に、私にもお花を包んで下さいます・・・。
このお花屋さんで励まされて、marieは、いつも涙をいっぱいにして、お墓参りに行くのです。
たった一枚しかない、父の写真。
真ん中が、marieです。
お墓には、父の好きだった煙草、缶ピー(peace)と、麒麟ラガービール、ワンカップ大関、黄金糖、割れおかき・・・を、お供えして、
そして、
-----「NIGHT WIND」を、歌ってきました・・・・・。